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    ある日のハリーナ

    祝島のひじき

    2012年3月1日(木曜日)

    祝島からひじきが届きました。箱を開けるなり磯の香りがふゎ〜と広がりました。こだままことさんが送ってくださいました。まことさんとは祝島で面識はあったけれど昨秋に祝島の知人を通じて、ハリーナをたずねてこられ意気投合した経緯があります。まことさんや祝島の人たちが冷たい海で収穫する風景が目に浮かびます。うれしいうれしい贈り物です。
    ひじきの箱の中に、銀河市民放射能測定所のひじき検査表結果表(もちろんヨウ素セシウムとも不検出)とまことさんのお手紙が入っていました。まことさんの了解を得て、ご紹介します。

    天然、釜炊き、天日干し
    祝島ひじき

    旧正月前後の真冬の大潮の深夜、凍えるように寒い磯へひじきを採りに行きます。
    そのひじきを鉄の大釜で薪を燃やしじっくり炊き上げ、天日と浜風で干し上げ祝島ひじきは出来上がります。
    美しい海がある限り毎年繰り返される自然と人間の営みです。

    瀬戸内海は海岸線の70パーセントが人工的に護岸工事された海岸となってしまいましたが上関町はほぼ全域に手付かずの自然海岸が残る瀬戸内海最後の原風景の一つです。

    ここを埋め立てて原子力発電所が建設される計画が今尚、祝島の対岸3.5kmの田ノ浦海岸でくすぶっています。
    田ノ浦も、ひじきやアオサなどの豊富な海藻類や魚の生息、産卵場所として私たちが生きていくのに欠かせない豊かな生態系を有する海です。
    その海をエコロジーやクリーンな発電の名の下に埋め立て、原子力発電所が作られようとしてます。

    311以降、私たちは何を食べて生きていくかという根本的なことを再度考えさせられました。
    本来私たちに必要なエネルギーは食べ物です。
    核や石油、それによって作られる電気をエネルギーと言いますが食の安心を脅かし何がエネルギーでしょうか。

    祝島は瀬戸内海の西の端にあり瀬戸内最後の開発予定地として現代文明のあやまちの象徴である原子力発電所の建設計画に揺れながらも、人間の原初の活動の一つである採集を続けてきました。
    この営みを以って、発展、開発という限りなく繰り返されてきた人間の自然に対する破壊行為に立ち向かう意志を持ってこのひじきを祝島から贈ります。

    上関の美しい海が、自然をコンクリートで作り変えコントロールしようとするあやまちの時代から、手付かずの自然からしか得られない生命の営みを大切にする時代への、シフトの為のターニングポイントとなり、瀬戸内海全域が再び自然の息吹を吹き返す足がかりとなることを願いこのひじきをたくさんの方とシェアーしたいです。

    山口県上関町祝島 こだままこと kodama.goma@gmail.com